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高校生は乗車を妨げたのか
高校生は乗車を妨げたのか
制作者
北海道深川東高等学校 放送局
国・地域
北海道
時間
8:29
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
教育・学校, 地域・社会
優秀作品賞
概要
高校生のマナーが悪いため乗車できなかったというマスコミ報道の真相を検証するドキュメンタリー。高校生自身が駅員や乗客の証言を聞き、新聞社を調査した結果、取材不十分な記事化が判明。一方、高校生側の問題も追究し、ひとつの解決策を生みだしていく。
講評
なかなかよく撮れている作品だ。営業利益だけに視線が片寄っていた日本の社会では、この電車一つでも、片側しかドアを開けていないという事が起った。それを高校生達(数も多い)に犯人を求めたインチキ性が、誠実に、誇張なく、しっかりと捉えられている。(羽仁進)
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本来の稲作 NPO法人民間稲作研究所の探究
本来の稲作 NPO法人民間稲作研究所の探究
制作者
浅野 光彦
国・地域
茨城県
時間
19:58
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
観察・研究
優秀作品賞
概要
食の安全が問われている日本の稲作の本来の姿を求めて、民間稲作研究所の稲葉氏の活動を追いかけるドキュメンタリー。農薬や化学肥料の使用の功罪から日本の農業の歴史や経営の実態までを解明していく。アジアへの共同普及のための日中韓の国際技術交流も描く。
講評
稲作は本来、食料としての米、縄など生活用具としての藁、燃えた灰は肥料となるアジア人の考案した自然界のリサイクル文化であった。近代文明への疑問と汚染米事件など食の安全が求められている昨今、稲葉氏の雑草が生えない実証的な稲作法を淡々と描いていて、興味深い。田圃が生き物の宝庫であることを再確認した。(小林はくどう)
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共に行く道
共に行く道
制作者
内田 リツ子
国・地域
千葉県
時間
18:55
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
自己・家族
ビクター大賞 優秀作品賞
概要
80歳を越した老夫婦が日常生活から介護の現状や家族の大切さを考えるドキュメンタリー。「介護4」の夫を介護する妻が、自らの負担や介護サービスの実態、好きなカラオケを楽しむ夫の姿を通じて老老介護の現実を描き出し、最後は夫婦の絆と実感する。
講評
淡々とした作り方ですが、深いヒューマニズムが作品の底に常に流れていて、さりげない作りのわりには映像づくりと構成がキメ細かく上手で見事な作品です。夫婦二人が紅白歌合戦をやるところでは涙と笑いが同時に溢れました。ここ数年で最高の作品と思いました。(椎名誠)
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遥かなる故郷
遥かなる故郷
制作者
石渡 惠子
国・地域
千葉県
時間
8:49
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
自己・家族
優秀作品賞
概要
65年ぶりに訪れた故郷での母の様子を娘のやさしい視線で綴るドキュメンタリー。年老いた母は故郷の北海道・北見の思い出の場所を訪れ、地元の人々に会うことで、当時を思い出し、生き生きとした表情をよみがえらせていく。家に戻っても笑顔の母がそこにあった。
講評
極めて個人的な記録・記憶が、普遍的な意味で日本人の記録・記憶となる。痛みを伴いつつも美しい共感を呼び覚ます。幸福なコミュニケーションを手繰り寄せるジャーナリズム。失ったモノよりも、そこに留まる心を物語るこの作品に、穏やかな未来を願う。旅から帰った後の此処にある日常が何とも美しい。遥か、だが実在だ。(大林宣彦)
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トラフィックト・チルドレン ~親に売られた子どもたち~
トラフィックト・チルドレン ~親に売られた子どもたち~
制作者
国境なき子どもたち
国・地域
東京都
時間
16:34
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
地域・社会
優秀作品賞
概要
カンボジアの子ども達が生活苦で隣国タイに売られていく姿や貧困家庭の生活を描いたドキュメンタリー。両親と別れて人身売買された多くの少年たちは暴力で労働を強いられ、稼いだ金を奪い取られてしまう。カンボジアで活動するビデオ制作チームの作品。
講評
つらく苦しい体験をもつ子どもたちが、カンボジアからタイへ親に売られる子どもの話を再現ドラマ化し、売った親たちにもインタビューする。悲惨な現状を世界に知らしめるだけでなく、自分の過去を対象化して見つめ、作品制作に力を出し合うことで、その両方から子どもたちが生きる力を得るであろうと思わせる。素晴らしい試み。(高畑勲)
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風をとって  
風をとって  
制作者
鈴木 野々歩
国・地域
東京都
時間
19:56
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
自己・家族
優秀作品賞
概要
「仕事」「妻との外出」「風」をテーマに夫婦と子供の成長を綴った3部構成の作品。携帯電話で撮った動画を35ミリの映写機で上映する。次に妻と出かけ凧につけたカメラで上空から撮影、最後は家族全員でお祭りをした。
講評
手作業によって何かを発見する面白さに貫かれている。携帯電話で撮影した映像を、PCを介して35ミリフィルムに仕立ててしまう。この手作業にまずは驚く。夫婦で出かけた公園では、凧にカメラを付けて上空から撮影する。魚眼レンズの映像は凧が揺れるたびに脈打つようで、「人のお腹のようだ」という。作品から絶えず「人」のありかを感じていた。(佐藤博昭)
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蚕道を極める
蚕道を極める
制作者
藤井 喜郎
国・地域
神奈川県
時間
16:10
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
伝統・文化
優秀作品賞
概要
山奥で養蚕に取り組むカナダ人のひたむきな生き方を紹介したドキュメンタリー。農家の主婦が糸を探り着物を織る姿に感動した彼は、蚕から育てて交配し、絹織物の藍染の染料までもこだわりで自作する。外国人が伝える日本の伝統文化の物語。
講評
茶畑に囲まれた山里。そこに昔どおり桑の木を植え、いまや資料館の片隅に、どう使うのか分からないまま転がっているだけの道具類を見事に修復再生して、蚕を飼うところから糸紡ぎ、縒り、藍づくり、草木染め、機織りまで、伝統的な全工程をひとりでやってのける。それがなんと、カナダ人。おだやかでゆとりのあるその顔、手つき。からくり仕掛けのような糸車が回るのを見るだけでも、あらゆる思いが押し寄せる。必見。(高畑勲)
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記憶全景
記憶全景
制作者
横田 将士
国・地域
埼玉県
時間
5:27
ジャンル
アニメーション
テーマ
自己・家族
優秀作品賞
概要
3つの風景の記憶から実写映像を一冊の写真集のように加工したアート作品。1つ目は広場で親子が楽しそうに遊ぶ風景、2つ目は家のドアから時間差で撮影した猫と人の静止画的風景、3つ目は階段を上がり家の屋上で見た景色という3つの場面で構成。
講評
一枚の写真が動き出したかと思うと、立体的にこちらに迫ってくる。前作でも写真の集積で、時間を物量として見せてくれた作者が、不思議な映像体験を示してくれた。映像を見るということはこれだけの情報量を突きつけられているのだな、と感動してしまう。この作品も、呆れるほどの手作業の中で、驚きが発見される楽しさを伝えてくれる。(佐藤博昭)
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自毛デビュー
自毛デビュー
制作者
加藤 秀樹
国・地域
埼玉県
時間
8:40
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
自己・家族
優秀作品賞
概要
乳がんで乳房を切除した女性に失った髪が生えはじめ、初めて自毛をカットする迄を追ったドキュメント。「がんばるね」が口ぐせの彼女は、会社に内緒で治療を続ける。抗がん剤投与からカツラ作りなど病に立ち向かう彼女の勇気ある生き方を克明に記録。
講評
不思議に軽やかに、この感動的な記録を描き出している作家の手腕に敬服した。その調子の裏に、深い、そして重い愛がある。女主人公は、その愛に包まれているからこそ、こんなに悠々と行動出来るのだろう。僕は個人的にこの作品をビクター・グランプリに推していた。(羽仁進)
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12.7%
12.7%
制作者
長野県梓川高等学校 放送部
国・地域
長野県
時間
11:08
ジャンル
ドキュメンタリー
テーマ
教育・学校
ピープル賞  優秀作品賞
概要
長野県梓川高校の憲法制定を機に憲法について調べた活動のドキュメンタリー。学校憲法には先生も批判的。一方で日本憲法の特徴について正解率を調べたら一般は12.7%、先生は40%だった。その後、学校憲法は皆で不足部分を補い第6条を追加改定した。
講評
この高校生の作品は、ユーモアたっぷりの調子で、実はそのなかに複雑な日本の社会の現実をしっかり描きだしている。憲法がもともと持っていたのは、反独裁、反権力の性格だった。遅くスタートした日本の憲法では、そのことを多くの人が知らないままで、あいまいに過してきた。みごとな指摘に拍手。(羽仁進)
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